すすきのニッカ看板のヒゲの男は誰?背景色の秘密と撮影名所を徹底解剖
札幌・すすきの交差点を見上げると、夜の街を圧倒的な存在感で照らし出す巨大なネオン――。北海道観光の代名詞ともいえるすすきのニッカ看板は、地元市民のみならず世界中から訪れる旅行者を魅了し続けています。グラスを片手に微笑むヒゲの男性を眺めながら、「この人は一体誰なのだろう」「なぜ背景の色が次々と移り変わるのか」と疑問を抱いた経験がある方も多いはずです。
北日本最大の歓楽街のシンボルとして愛される看板の裏には、ウイスキー造りに命を捧げた情熱の歴史と、現代のデジタル技術が融合した緻密な仕掛けが隠されています。本稿では、看板に描かれた人物の真実から背景色が変化する理由、リニューアルの変遷、さらには2026年現在のベスト撮影スポットまで、現地取材と公式記録をもとに余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:看板の「ヒゲのおじさん」は創業者・竹鶴政孝ではなく、英国の香料・ウイスキーブレンド名人「W・P・ローリー」をモデルにしたキング・オブ・ブレンダーズ。
- 要点2:背景色が赤・青・黄・緑などカラフルに変化するのは、最新のLED制御技術による演出であり、すすきのの夜景を華やかに彩るための特別なプログラミングによるもの。
- 要点3:向かいの商業施設「COCONO SUSUKINO」のテラス席など新定番の撮影スポットが誕生し、日没から深夜までの点灯時間は絶好のシャッターチャンスとなっている。
【ヒゲのおじさんの正体】ニッカウヰスキー看板のモデルは竹鶴政孝ではない?
多くの観光客が「ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏(マッサン)本人ではないか」と勘違いしがちですが、あのトレードマークであるヒゲの男性には別のモデルが存在します。彼の名はキング・オブ・ブレンダーズ(King of Blenders)と呼ばれ、ウイスキーのブレンドにおける理想像を具現化したキャラクターです。
具体的な人物像のモデルとなったのは、19世紀の英国で「ウイスキーブレンドの名人」として名を馳せた実在の人物、W・P・ローリー(William Phillips Lowrie)氏とされています。彼は数々の原酒の風味を利き分け、最高のバランスを生み出す天才ブレンダーとして知られていました。ニッカウヰスキーでは、ウイスキーの命である「ブレンド技術の重要性」を象徴する存在として、1965年に発売された「ブラックニッカ」のボトルに彼の肖像を採用したのが始まりです。
右手にテイスティンググラスを持ち、左手でヒゲを撫でながらウイスキーの香りを吟味するその姿には、妥協なき品質への誇りが込められています。創業者自身の肖像ではなく、あえてウイスキー文化を体現するブレンダーの巨匠を看板の顔に据えた点に、ニッカウヰスキーの深いクラフトマンシップが表れています。
【色の変化に隠された仕掛け】ニッカ看板の背景色が鮮やかに変わる理由
すすきの交差点で立ち止まり看板を眺めていると、背後のイルミネーションが赤、青、緑、黄、紫へとリズミカルに変化することに気づきます。この背景色の変化は単なる気まぐれではなく、綿密に計算された演出プログラムによって制御されています。
背景色が変化する最大の理由は、「北の大地の四季の移ろい」と「夜の街の躍動感」を光で表現するためです。広大な雪景色や夜空を想起させるクールなブルー、歓楽街の熱気や情熱を伝えるレッド、北海道の豊かな自然を映すグリーンなど、色彩の変化によって見る者を飽きさせない視覚的ストーリーが紡がれています。
かつては単色のネオン管による発光が主流でしたが、後述する電子化リニューアルによってフルカラーLEDが導入されたことで、現在のような滑らかでグラデーション豊かなカラーチェンジが実現しました。色彩が切り替わるタイミングごとに看板の表情がガラリと変わるため、シャッターを切る瞬間によってまったく異なる雰囲気を写真に収めることができます。
【歴史とリニューアル】1969年誕生からすすきののシンボルへ歩んだ軌跡
すすきの交差点の北西角に位置する「すすきのビル」に初代の看板が設置されたのは、1969年(昭和44年)のことです。高度経済成長期の熱気あふれる札幌で、街の近代化と夜のランドマーク形成を目指して誕生しました。
設置以来、半世紀以上にわたって街の移り変わりを見つめ続けてきた看板ですが、時代のテクノロジーに合わせて複数回の大規模な改修が行われています。
看板の進化において最も大きな転換点となったのが、2002年に行われた大型リニューアルです。それまでの旧式ネオン管から、省エネルギー性と高輝度を兼ね備えた最新のLEDパネルへと刷新されました。この改修により、色彩の表現力が飛躍的に向上しただけでなく、天候に左右されない鮮明な発光が可能となりました。
看板のサイズは縦約13.2メートル、横約10.5メートルという圧倒的なスケールを誇り、ビルの壁面を覆い尽くすほどの巨大さです。時代が昭和から平成、令和へと移り変わっても、変わらぬ笑顔で交差点を見下ろす姿は、まさに札幌の歴史そのものを象徴しています。
【現地アクセスと点灯時間】すすきの交差点で輝く看板の鑑賞ガイド
現地を訪れる観光客に向けて、ニッカ看板の正確な位置と点灯スケジュールを整理しました。訪問の計画を立てる際の目安としてご活用ください。
看板が設置されている場所は、札幌市中央区南4条西3丁目に位置する「すすきのビル」の壁面です。札幌市営地下鉄南北線「すすきの駅」の地上出口を出てすぐ、すすきの交差点の角を見上げれば迷うことなく視界に入ります。札幌市電(路面電車)の「すすきの停留場」からも徒歩数十秒の距離です。
点灯時間については、基本的に日没時間に合わせて自動点灯し、深夜2:00(翌朝2時)に消灯します。札幌の緯度は高いため、日没が早い冬季は16時台前半から光り始め、夏場は19時過ぎから輝き出します。消灯する深夜2時という時間は、歓楽街の賑わいが落ち着くタイミングでもあり、すすきのを象徴する夜のタイムキーパーとしての役割も果たしています。
【映える撮影スポット】ココノススキノのテラスから路面電車コラボまで
すすきの交差点は北海道内でも屈指のフォトジェニックな空間です。ニッカ看板をより美しく、印象的に撮影するためのおすすめアングルを紹介します。
① COCONO SUSUKINO(ココノ ススキノ)の展望デッキ・屋内テラス
交差点の対角に誕生した大型複合施設「COCONO SUSUKINO」の2階・3階テラスは、看板と同じ目線の高さから撮影できる最高のロケーションです。車通りや人混みを気にせず、落ち着いて正面から看板を捉えることができます。
② 交差点の南東側歩道からのワイドアングル
地上から見上げるクラシックな撮影ポイントです。手前に横断歩道を行き交う人々を入れ込むことで、日本有数の歓楽街ならではのダイナミックな活気を写真全体に表現できます。
③ 札幌市電(路面電車)とのコラボレーション
すすきの交差点をゆっくりと通過するレトロな市電や、最新型の低床車両「ポラリス」を前景に配置し、背景に浮かぶニッカ看板を重ねるアングルは、鉄道ファンや写真愛好家からも高い支持を集めています。
【ニッカウヰスキー看板】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:看板のヒゲの男性は、創業者の「竹鶴政孝」さんではないのですか?
A1:竹鶴政孝氏本人ではありません。19世紀の英国に実在した伝説的なブレンダー「W・P・ローリー」氏をモデルに描かれた、ブレンド技術の理想を象徴するキャラクター「キング・オブ・ブレンダーズ」です。
Q2:ニッカ看板の背景色は何色あり、どのような順番で変わりますか?
A2:最新のLED制御により、レッド、ブルー、イエロー、グリーンなど多彩な色がプログラミングに沿って数秒から十数秒間隔で滑らかに遷移します。特別なライトアップイベント時などには限定カラーが点灯することもあります。
Q3:看板は何時まで点灯していますか?消灯時間は決まっていますか?
A3:原則として日没頃に点灯を開始し、深夜2:00(午前2時)に消灯します。記念撮影を行う際は、日没後から深夜2時までの時間帯に訪れる必要があります。
Q4:看板の目の前で写真を撮るのに最もおすすめの時間帯はいつですか?
A4:日没直後の空にわずかに青みが残る「マジックアワー(ブルーアワー)」の時間帯が特におすすめです。夜空のグラデーションと鮮やかなネオンの光が美しく調和した幻想的な写真が撮影できます。
まとめ:北の歓楽街を見守り続ける永遠のランドマーク
1969年の初点灯から半世紀以上の時を経て、今なお札幌の夜を照らし続けるすすきのニッカ看板。そこには、ウイスキーへの飽くなき情熱を注いだブレンダーへの敬意と、北の大地の歓楽街を明るく彩りたいという願いが息づいています。
周辺の再開発が進み、街並みが新しく生まれ変わり続けるすすきの交差点において、変わらぬ笑顔で佇むキング・オブ・ブレンダーズの姿は、訪れる人々に変わらない安心感を与えてくれます。札幌を訪れた際は、ぜひ立ち止まって看板を見上げ、時間とともに移り変わる光のドラマとウイスキーの奥深い歴史に思いを馳せてみてください。 (出典: ニッカ ウヰスキー 看板(Yahoo!ニュース))