So That構文の完全攻略!目的と結果の見分け方と重要例文
高校英語の英文法において、多くの学習者がつまずきやすい代表格が「so that構文」です。長文読解や英作文、各種資格試験のリーディング問題で頻出する一方で、「目的(〜するために)」なのか「結果(その結果〜)」なのか判断に迷い、文脈を取り違えてしまうケースが後を絶ちません。
しかし、実は明確な判別ルールさえ押さえれば、文構造を見ただけで瞬時に意味を見抜くことが可能です。本稿では、プロの英語指導現場でも活用されている識別法から、時制の一致、前後のカンマの役割、さらには「so 形容詞 that」や「such that」との違いまで、実践的な例文とともに徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「目的(〜するために)」は後ろにcan/mayなどの助動詞が伴い、カンマが付かない形が基本形。
- 要点2:「結果(その結果〜)」は直前にカンマ(, so that)が置かれることが多く、後ろに助動詞がない文も頻出する。
- 要点3:「so 〜 that(とても…なので)」や「in order that」への書き換えルールを整理すれば、英文解釈の精度が劇的に向上する。
【基本構造】so that構文の意味・使い方と副詞節をつくる接続詞の役割
英語における「so that」は、2つの節(主語+動詞を含む文)をつなぐ従属接続詞として機能します。導かれた節節全体は、主節の動詞や文全体を修飾する「副詞節」の役割を果たします。
基本構造は極めてシンプルで、「S1 + V1 + so that + S2 + V2」の語順を取ります。このとき、so that以下が主節の行動の「理由・目論見(目的)」を表すのか、主節の行動によって引き起こされた「出来事(結果)」を表すのかによって、日本語の訳し方が大きく変わります。
まずは2つの核となるニュアンスを頭に入れておきましょう。
・目的のso that:「S2がV2できるように(するために)、S1はV1する」
・結果のso that:「S1はV1した、その結果S2はV2した(S1がV1して、S2はV2する)」
【見分け方の極意】「目的」と「結果」の違いはカンマと助動詞で見抜く
「目的」と「結果」を判別する最大のポイントは、「直前のカンマの有無」と「that節内の助動詞」の2点に集約されます。
読解スピードを落とさずに見分けるための具体的な基準は以下の通りです。
① 目的を表すパターン(カンマなし + 助動詞あり)
目的を表す場合、that節の中にはcan / could / may / might / will / wouldといった助動詞がほぼ確実に入り込みます。また、基本的に主節との間にカンマは置かれません。
例文:I woke up early so that I could catch the first train.
(始発列車に乗れるように、私は早く起きた。)
② 結果を表すパターン(カンマあり + 助動詞なし/普通の文)
結果を表す場合、主節の直後にカンマ(, so that)が置かれるのが標準的です。that節の中には助動詞が入らないことも多く、単純な過去形などの事実が淡々と述べられます。
例文:It rained heavily, so that the game was canceled.
(激しい雨が降った。その結果、試合は中止になった。)
訳し方のコツとして、目的の場合は「後ろから前へ(〜できるように…した)」と訳し上げ、結果の場合は「前から後ろへ(…した、その結果〜)」と左から右へ流して訳すのが自然な日本語を作る秘訣です。
【例文で覚える】so that S canの使い方と時制の一致ルール
目的を表す構文で最も多用されるのが「so that S can ...」の形です。ここで絶対に落としてはならないのが「主節と従属節の時制の一致」です。
主節の動詞が現在形であればthat節内も現在形の助動詞(can, may, will)を用いますが、主節が過去形になった場合は、助動詞も連動して過去形(could, might, would)へシフトさせる必要があります。
【現在形の例文】
Please speak louder so that everyone can hear you.
(全員に聞こえるよう、もっと大きな声で話してください。)
【過去形の例文(時制の一致)】
She studied hard so that she could pass the entrance examination.
(彼女は入学試験に合格できるように一生懸命勉強した。)
なお、口語表現や日常会話においては「that」が頻繁に省略され、単に「so」だけで接続されるケースが目立ちます。文脈上、後ろに「S + can/could」が続いていれば「〜するために」という目的の意味であることを瞬時に把握しましょう。
【徹底比較】「so that」と「so 形容詞/副詞 that」および「such that」の決定的な違い
受験生や英語学習者が最も混同しやすいのが、soとthatの間に単語が挟まる派生構文です。語順と品詞の組み合わせを正確に整理しておく必要があります。
1. so 形容詞/副詞 that ...(とても〜なので…)
soの直後に形容詞や副詞を置き、「度合いの高さ」を強調して結果を導く構文です。
例文:The box was so heavy that he couldn't lift it.
(その箱はとても重かったので、彼は持ち上げられなかった。)
2. such (a/an) + 形容詞 + 名詞 + that ...(大変な〜なので…)
soが形容詞・副詞を修飾するのに対し、suchは名詞を修飾します。名詞のかたまりを挟んで結果を導きます。
例文:It was such a cold day that we stayed inside.
(とても寒い日だったため、私たちは屋内に留まった。)
3. such that ...(〜のようなものである/非常に大きいため…)
主語の性質や影響力を説明するフォーマルな表現で、be動詞の後ろに直結する形(The impact was such that...)などで用いられます。
【書き換え完全対策】in order that・不定詞への言い換えテクニック
文法問題や記述式英作文では、同一の意味を持つ別の構文への書き換え能力が問われます。「目的のso that」は、節(文)を使う表現と句(to不定詞)を使う表現の双方へ書き換えが可能です。
① 節による書き換え:in order that
「so that」よりも格式高いフォーマルな表現が「in order that」です。後ろには同様に助動詞を伴う節が続きます。
・He wore a mask so that he wouldn't catch a cold.
= He wore a mask in order that he might not catch a cold.
② 句による書き換え:in order to / so as to / to不定詞
主節の主語とthat節内の主語が同一である場合、to不定詞を用いたコンパクトな形に言い換えることができます。
= He wore a mask in order not to catch a cold.
= He wore a mask so as not to catch a cold.
= He wore a mask not to catch a cold.
※主節と従属節で主語が異なる場合は「in order for 〈意味上の主語〉 to do」の形を取る必要がある点に注意しましょう。
【so that構文】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:thatは省略しても文法的に問題ありませんか?
A1:問題ありません。特に現代の口語英語やカジュアルな文章では「so」一語だけで接続することが一般的です。逆に学術論文や公式文書などでは「that」を明記するか、「in order that」が好まれます。
Q2:カンマがないのに「結果」を表すケースはありますか?
A2:稀に存在します。特に古い文学作品や会話の文脈によっては、カンマなしで結果を表すことがあります。その際はthat節の中に「can」などの能力・目的を示す助動詞が含まれていないかどうか、文脈が自然な因果関係になっているかどうかで判断します。
Q3:so that構文の中に否定文が入る場合の注意点は?
A3:「〜しないように(予防・回避)」の意味になります(so that S won't / couldn't ...)。書き換える際は「lest S (should) do」や「for fear that S should do」、「in order not to do」といった否定の不定詞構文が対応します。
まとめ:so that構文をマスターして英語長文と英作文を制する
so that構文の攻略は、英語の論理展開をスムーズに読み解くための強力な武器になります。「助動詞の有無」と「カンマの有無」という2つの視点を持っておくだけで、読解時の迷いは大幅に減少します。
基礎ルールを定着させた後は、様々なパターンの英文に触れて左から右へと流れるように意味を理解する練習を重ねてください。語順感覚と識別スピードを磨き上げ、長文読解やライティングの実践力向上につなげましょう。 (出典: so that 構文(Yahoo!ニュース))